オフグリッドシステム施工レポート 2016年

山口県岩国市へ移動か? Tiny House 2016/10/28・11/4

 設計事務所WAKUWORKSさんにお声がけいただき今年2件目、タイニーハウスに独立型ソーラー発電システムを施工してきました。ご依頼の主は、有限会社あきゅらいず。機器構成は、シャープ製太陽光パネル245W×1枚。コントローラーは未来舎のPV-2412D1AB、バッテリーはLONG社LGK100-12Nを2つ直列接続した24Vバンク。インバーターは正弦波、最大700W出力のSK700-124。今回は直流電力は使用せず、すべて交流100Vで室内配線へ供給する仕様。太陽光発電からバッテリーを経てインバーターからの自家電力と外部から取り込める商用電源をナイフスイッチで切り替える方式を採りました。

 このタイニーハウス、あきゅらいずさんの本拠地三鷹でのお披露目を終えた後、なんと山口県の森に移動する計画があるそうです。とてもおもしろい取り組みだなと楽しみにしていたのですが、なんと小田嶋、今年も骨折!施工作業は、藤野自由土木の鈴木豪くんとその友人高山くんに担ってもらい、ぼくは松葉杖でうろうろしたり機器を配線をする係でしたが、さすが現場の人々、連携もばっちりで無事完成です。タイニーハウス、いろんなことができるなぁと想像が膨らみ、ますますおもしろくなってきました。

 

■施工したパネルの合計出力:245W

■施工案件での累計出力  : 

■施工件数 累計     :

photos taken by Takeshi Suzuki

東京都小金井市 また明日蓄電所? 2016/5/7~6/5

 小金井市民発電さん主催の「また明日発電所計画」。介護保険・地域福祉・子育て支援の3つの事業を一つ屋根の下で行なっているNPO法人 地域の寄り合い所 また明日の屋根をお借りして7KWのパネルで売電、一部電気を蓄電池に貯めて非常にも使える発電所をつくろうということで進んできたのですが、急遽、太陽光パネルを施工できないということになり、とりあえず蓄電池システムだけの施工となりました。今回は売電システムから蓄電するということで、充電器はAC100Vから24Vバッテリーを充電できるDENRYO製CX-2440を採用。バッテリーは2VのMSE-500を12個直列で全体容量12000Wh、使用可能電力量約6000Wh。インバーターはCOTEKの新作SPシリーズから700Wを使用しました。

 現在はとりあえずの形として、商用電源をバッテリーに蓄電する配線としていますが、ゆくゆくはなんとか太陽光パネルを施工して、その電力から蓄電したいというこで今後も機会を伺ってゆくということでした。実現するといいですね。

 

■施工したパネルの合計出力:

■施工案件での累計出力  : 

■施工件数 累計     :

photos taken by Kazuhiko Hakamada

神出鬼没 Tiny House 2016/3/20~21

 「過不足なく、自分がいちばん自由になれる暮らし」を探す simplife のタイニーハウス制作ワークショップ。今回はそんなワークショップの現場におじゃましてタイニーハウスに電力を供給するオフグリッドシステムを施工させてもらいました。機器構成は、太陽光パネル205W×1枚。コントローラーはmorningstar社のSS-10L-24V、バッテリーはG&Yu SMF31MS-850 2個を直列接続した24Vバンク。インバーターは疑似正弦波450W出力のPE500-124 です。室内の照明は直流24V仕様の6W電球が3つ。加えて、水道の蛇口を開けるとスイッチが入る簡易ポンプも直流24Vで作動。

 このタイニーハウスはトレーラーフレームの上に建てられているので牽引しての移動が可能。今後は、近年全世界で広まりつつあるタイニーハウス・ムーブメントを取材して作成するドキュメンタリー映画を引っ提げて、日本全国を上映して回る旅に出るそうです。プロジェクターや音響など上映会で使う機材への電源は、インバーターからの交流100Vを使用します。もしバッテリーからの電力が足りなくなった場合に備えて外部電源との切替スイッチを設けました。

 この simplife のプロジェクト。知れば知るほど魅力的。ぼくもいつの日かこんなシンプルな暮らしに落ち着きたいな。

 

■施工したパネルの合計出力:205W

■施工案件での累計出力  : 

■施工件数 累計     :

千葉県松戸市 SLOW COFFEE 2016/1/10~11

 良質なオーガニックコーヒー豆のみを、フェアトレードで輸入し、自社で焙煎してお届けするSLOW COFFEE。今回はその自家焙煎の焙煎機を動かすべく独立型発電設備を施工させていただきました。

 機器構成は、太陽光パネル240W×8枚の1920W、コントローラーはmorningstar社のMS-MPPT-45、そして、その大容量が重宝し最近多用しているリユースバッテリーMSE-300の48Vバンク。インバーターはCOTEK製SK3000-148。加えて、ガイア伊勢原に続き今回も、発電量が足りなくてバッテリー電圧が低下した場合、自動で商用電源に切替えてくれる福島電機製切替機OGS-20を組み込んでいます。

 

■施工したパネルの合計出力:1920W

■施工案件での累計出力  : 

■施工件数 累計     :

藤野電力オフグリット施工 in 松戸スロー珈琲 第1日目

 フェアトレードのオーガニック珈琲焙煎所としては最大手、カフェスローの珈琲と言えばわかるかもしれない。この焙煎所のオーナー小澤さんと松戸市の藤野電力WSで会ったのが1年以上前、そこでソーラー焙煎の話題が出て実現に向かったけれども、いくつもの問題が出ては延期! を繰り返し、あっという間に1年が過ぎて今日やっと実現にこぎつけたのである。クラウドファンディングでの資金集めもうまくいき、多くの方が自然エネルギーでの焙煎に興味を持っている事もわかったし責任重大なのであります。

 今回の難関は屋上への資材運搬、視察した時は狭くて急な室内階段しかなく1つが20kgもある資材を延々運ぶのは避けたいところ。で、結局ウインチで引き上げる策を練ったのであります。参加者みんなで吊りあげ、単菅パイプで組んで、パネルの設置が完了!明日は配線周りで無事帰れるか?

藤野電力オフグリット施工 in 松戸スロー珈琲 第2日目

 フェアトレードのオーガニック珈琲焙煎所の屋上に240Wのパネルを8枚設置し、2日目は朝から物置の組み立て、ここにコントローラーやバッテリー、インバーターなどが組み込まれるため単に組み立てるのではなく機器を固定する板を貼ったり、配線を通す穴を開けたりと結構な作業量なんですねこれが。パネルの配線は哲ちゃんにお任せし、快調に進んでいると思いきや・・・

 トラブル第1弾、間違えて細いケーブル持って来ちゃったーと屋上から声。

たくさんの電気を流すケーブルには許容量があるので細いと危険だし流れも悪い。早速ホームセンターに代替え品を見に行き、家屋に引き込まれるような太い電線をチョイスしてきた。

 トラブル第2弾、ケーブルが太くなったので物置に開けた穴が小さい! 合計3本、寄せたり引っ張ったりして無事完了!

 トラブル第3弾、バッテリーが物置に入りきらない! 今回の物置は初めてのメーカー、図面の寸法は細かな出っ張りやレールの奥行きなど大まかな記載、数字上は入るはず だったのに、入れてみるとあちらこちらにぶつかって扉のレールを超えてしまった。こうなったらパズルのように配置換えと金属加工でかろうじて収納可能に、フー。

 作業は今日まで、何としても終わらせなくてはならず、すでに19時を過ぎやっと完成!テストすると電気がこない?藤野電力と東京電力の2系統から来た電気を自動で切り替える機械を設置してあるので基本的にはソーラーパネルから蓄電した藤野電力の電気が優先されるのに東京電力のみ稼働、オフグリットじゃないじゃん… ああ困った。

 最後にトラブル第4弾、なんと漏電ブレーカーが壊れていて電圧を下げていたという嘘みたいな話、たまたま予備のブレーカーがあったから良かったけれど、資材の不良は本当に困るのであります。

 20時にやっとこさ作業完了、夢のソーラー焙煎計画が始まったのでした。

この二日間は雑誌やテレビなど複数の取材も入っていたので今後スローコーヒーの取り組みが拡散されるでしょう、また一つ良い協力ができた藤野電力です。次はどこかな〜

(文・写真 鈴木俊太郎)