牧郷ラボにエネルギーカフェ登場!

 たとえば国の大きさ、工業レベルや経済面で同程度のドイツの場合、風力発電は日本の20倍くらい、太陽光発電も日本の何倍かになります。なぜこうなったかというと、シュレーダー前首相の時に「みどりの党」と連立を組んで、2020年までに原子力発電を段階的に止めてゆきましょう、という政策を打ち出したんですね。しかし原発を止めるということはそれに替わるエネルギーを導入しなければなりません。ドイツは石炭の産出も多いのですが、火力にすると二酸化炭素(CO2)が発生しますので、これは受け入れられない。そこで原発・火力に替わる一番パワフルなものとして風力が見直されたのです。それから太陽光も取り入れ、さらに酪農も盛んなので畜産廃棄物のメタン発酵を使ったバイオマス発電もやりましょうということになりました。

 しかしドイツも東西ドイツの統一後、財政的には厳しい状態でしたので、補助金を出すのではなく、それらをうまく取り込める仕組みを作りました。それがFIT(固定価格買取制度)といって、電力を自由化にして自然エネルギーは少し高い価格で買い取りましょう、長期にわたって保証しましょう、ということにしたのです。これにより民間の投資が盛んになりました。国のお金を使わなくても、仕組みを作っただけで「脱原発」が実現していったのです。